ブログなどのニックネームで「〇〇コーチ」と名乗っている方を多く見かけます。
「コーチ」を名乗ることについてですが、私自身はどうもしっくりきません。
私という人間が、縁あってたまたまコーチングをやっているのであって、肩書きに「コーチ」と付けなければ、コーチングができない訳ではありません。
それにコーチである前に人でありたいと思っています。
さらに言うなら本当にクライアントの役に立つのであれば、最終的にはコーチングでなくても良いとさえ思っています。
「〇〇コーチ」についてですが、強みを前面に出すので、ブランディングやターゲティングの視点から考えると有用であることは理解できます。
しかし、コーチ自身の可能性を狭める危険性をはらんでいるのではないでしょうか。
得意なことや好きなことしかやらないというのも結構ですが、敢えてできないと思っていることに挑戦することも視野や見識が広がるので悪くないと思います。
ビジネスの観点から言っても、コーチが勝手にターゲットから外してしまい、クライアントになる可能性がある人を排除しています。
ランチェスターの法則もあると思いますが、最初からターゲットを決めるのではなく、コーチとして活動していく中で、自分の思わぬ強みや得意な分野が見えてくるかも知れません。
したがってアピールの仕方も「〇〇が得意」「◇の方のサポートをしたい」くらいに留めておいた方が良いのではないかと思います。「プロコーチ」というのも見かけます。
これもまたプロじゃないとコーチングができない訳じゃないし、そこら辺のプロより実力があって、他に本職を持っていらっしゃる方は結構いますし、コーチングを職業としているなら、プロとしての実力と自覚があるのは当たり前ではないかと思います。わざわざプロと名乗らなければ、他に実力を証明する手段がないというのは悲しいことです。
ここ何ヶ月か良く見かけるんですが、「~させるコーチ」という方がいて最初見たときにビックリしました。コーチングはクライアントに無理やり何かを「させない」ものです。インパクトがあるのは認めますが、ブランディングを通り越してコーチとしてどうなのかと思います。
今までで1番強烈だったのは「スピリチュアルカウンセリングコーチング」です。どれが本職だよ!とツッコんでしまいました。なんというか、どっちつかずな感じでモヤモヤしますね。そもそもスピリチュアルの力が本当に備わっていれば他はいらないんじゃ…おっと誰か来たようなのでこの辺で。
中には、肩書きをクルクル変えている人もいます。ブランディングも結構ですけど、流行らない、売れないから変える様なお安い肩書きなら最初からない方が良いと思います。一生これで行く!くらいの覚悟がなければ、クライアントに届かないのではないでしょうか。
もちろん私自身もコーチとして「輝く世界を作る」というビジョンは持っていますが、「輝く世界を作るコーチ」とは名乗りません。ホームページと名刺には一応ビジョンとして書いてありますけど、自己紹介などで自分から言う事はありません。
自分の中にしっかり持っていれば良いものであって、人にアピールするものではないからです。ですから自己紹介などでも、単に「コーチングをやっている」と言うようにしています。
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