先日コーヒーメーカーを新調しました。
ドリッパーの換装やハンドドリップもできるようになり、コーヒーの知識を拡充するべく本を読みたいと思いました。そこでKindle Unlimitedで読める本を探したところ、「極める 愉しむ 珈琲事典」というちょうどいい本を見つけました。
豆の種類や産地と特徴、精製方法(ナチュラル/ウオッシュ)、焙煎、挽き方、ドリップ、レシピ(ゼリーやカクテル含む)、ラテアートの作り方やブレンド方法まで、コーヒーについての情報が豊富な写真や図とともに全方位に網羅されているので、コーヒー初心者の入門~中級までにもってこいだと思いました。
特に良かったのは、代表的な道具を使ったドリップ方法についての解説です。代表的なメリタ・カリタ・ハリオ・コーノのドリッパーはもちろん、ネルドリップの方法やサイフォン、エスプレッソマシンなどについても説明されていて、材料と道具さえ揃えればすぐに始められる点が素晴らしいです。
各工程で必要な道具もまとめられているので、書籍に登場した道具もフィルターなどの補足を交えつつ紹介します。
0.焙煎
焙煎機がいきなり出てきますが、お店を開く人用なので軽く紹介するにとどめます。
焙煎機
お店で使うようなガチの焙煎機の使い方が紹介されています。Amazonでは売っていないので、メーカーのページを紹介します。
手網
ホームローストも可能で、銀杏を煎るための手網で行います。
生豆
生豆はお試しセットがあるので、まずは試してみて気に入った豆を見つけたら、1kgなど大容量を買うと良いでしょう。
1.ミル
ミルはコーヒーの豆を挽いて粉にする道具です。コーヒーは鮮度が命で、淹れる前に豆から挽くとおいしさが格段にアップするそうです。
1日1杯程度なら手動で十分で、何杯も飲むようなら電動で引ける量が多いほうがいいとのことです。
2.ドリップポット
ハンドドリップの際、普通のやかんや電気ケトルでは、狙っった位置に湯を注いだり、湯量のコントロールが難しいので、口の細いドリップポットを使うとうまくいくようです。
カリタのポットはプロも愛用しており、ハリオのポットはIHにも対応しています。
3.ドリップスケール
ドリップスケールは重量計とタイマーが内蔵されています。こんな道具まであるとは奥が深いですね。
ハリオのスケールは、抽出量や蒸らしの時間をタイマーで計測可能だそうです。
温度計も使うようなので、レビューが良かった下のものを補足として挙げます。
4.ドリッパー
ドリッパーにも種類があり、それぞれ特徴や淹れ方に違いがあります。
メリタ アロマフィルター AF-M 1×2
ドイツのメリタ夫人によって1908年に誕生した、世界初のペーパードリップシステムだそうです。ドリッパー・ジ・オリジンといったところでしょうか。
1つ穴で初心者にも淹れやすく、蒸らしの後、お湯を一気に注ぐだけという簡単仕様です。1杯8g。
カリタ コーヒードリッパー 102-D
3つの穴が並んでいるのが特徴です。抽出速度が速く、軽やかな味わいに仕上がるそう。
「の」の字で淹れるのはカリタが提唱したのだとか、と書いてあります。うちのコーヒーメーカーはカリタなので、このドリッパーが付いています。1杯10g。
上記2つのドリッパーは一般的なフィルターが使用可能です。
カリタ ウェーブドリッパー 155
何とも独特な形状のウェーブシリーズは、カリタの中でも比較的新しいそうです。3穴でスピーディーな抽出が特徴。1杯10g。
ウェーブの名の通り、フィルターにはドリッパーのリブにあたる20個のひだがあり、均一な抽出が可能で、初心者にも安定した味を引き出せるそうです。
HARIO V60 透過ドリッパー 01 クリア
ペーパードリップでネルドリップの味わいを再現したいというコンセプトで設計されたドリッパーだそうです。1杯12g。
1つ穴でお湯の抜けが良く、素早く注げばスッキリした愛児に、ゆっくり注げばコクのある味、というふうに「狙った味を出せる」のが魅力だそう。中上級者向きですね。
フィルターは円錐形のものを使用します。
コーノ 名門2人用フィルター
珈琲サイフォン株式會社製。初代「名門フィルター」は1973年に誕生し、1つ穴で1杯12g。蛇足ですが、ドリッパーなのに名前がフィルターなのはこれいかに?と思いました。
ブランド名は、河野さんが社長なので「コーノ」のようです。
円錐フィルターの元祖とも言われ、プロにもファンが多いとのこと。香り高く、コクのあるコーヒーが抽出できるそうです。
フィルターは円錐のV60用で良さそうですが、こだわりの方はこちらをどうぞ。
キーコーヒー Noi クリスタルドリッパー
こちらは本には載っていませんが、調べているうちに見つけたので紹介します。喫茶店の看板でおなじみのキーコーヒーが独自に開発したドリッパーです。1杯10g。
本体のカットがリブの役割を果たし、均一な速度でドリップができるそうです。
5.ネルドリップ
ネルドリップの方法も書かれていたので道具を紹介します。ペーパーよりも目が粗いため、さまざまな成分が抽出されやすく、湯の通過時間も遅いため、味に深いコクと厚みがでるのが特徴だそう。1杯12~15g。
ネルドリップの道具
本に出ていたものは上の商品が近いですが、HARIOのセットもありました。
交換用のネルもあります。
ドリッパー用ネル
検索している際、ドリッパー用のネルフィルターを発見したので追加で紹介します。
円錐タイプもあります。
6.サイフォン
医療用品に着想を得て開発されたサイフォンは、フラスコやアルコールランプで、高温かつ短時間で抽出します。発祥は19世紀の初めのヨーロッパだそうで、実験器具みたいでロマンがあります。1杯12g。
フィルターの役割をする濾過紙あるいは布が必要です。
7.フレンチプレス
フランスで開発され、ヨーロッパで普及しているそうです。初心者でも手軽に扱える上、コーヒーオイルをしっかり抽出するので、スペシャルティコーヒーを入れるのがポイントとのこと。0.35リットル分で17.5g。
ボダムはおしゃれなティーポットなどでもおなじみのメーカーですね。
8.マキネッタ
イタリアで家庭用のコーヒー抽出器具として親しまれているようで、直火でエスプレッソに近い濃いコーヒーを淹れる器具とのこと。火を止めるタイミングを音で判断するなど、コツがいるため、初心者にはやや難しいそう。
調べたところ、マキネッタ(macchinetta)はイタリア語で「小さな機械」の意味で、小獅子座をライオネットというのと同じ語法でしょう。
上の商品が本に載っていたものですがプレミア価格になっているので、現行品として下のものを挙げておきます。
9.コーヒーメーカー
書籍でコーヒーメーカーについても紹介されています。
ドリップ式
全自動のメーカーが2種類紹介されています。
カプセル式
こちらは1杯づつ抽出するカプセル式です。
10.水出しボトル
アイスコーヒーの作り方も網羅しており、急冷式と水出しがありますが、ここでは水出しのポットを紹介します。5杯分で50g。
11.エスプレッソマシン
100年ほど前にイタリアで誕生したと言われているエスプレッソは、コーヒー豆を極細挽きにし、専用のマシンで約9気圧の圧力をかけ、30cc前後を抽出します。
書籍に載っていたポータブルエスプレッソマシンですが、お高いですね。
デロンギの下のモデルが標準のようです。
12.カッピングボウル
コーヒーを評価するためのテイスティングがカッピングです。本にカッピング方法やカッピングシートも載っているので、興味のある方はお試しを。
カッピング用のスプーンもあります。
まとめ
守備範囲が圧倒的に広く、これでもかというくらい情報が載っているので、コーヒーを本格的に始めるにはこの1冊があれば十分です。この記事は道具をメインとして自分用にまとめましたが、使い方は全部本に書いてあるので道具選びの参考にして頂ければと思います。
Kindle Unlimitedに月980円で加入すると無料で読めます。
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