アウトライナー活用法まとめ
先月中旬にTak.さんの「アウトライン・プロセッシング入門」と「アウトライン・プロセッシングLIFE」を読んで、アウトライナーの存在は知っていたものの、使い方がわかっていなかったところが具体例を交えて紹介されていて明瞭になり、実際に使い始めて3週間弱経ちました。
アウトライナーはDynalistを使っていて、フォルダやドキュメントごとの管理ができたり、見出しや太字などが使えたり、画像をアウトラインに表示できたりと多機能で、私にはかなりフィットしています。
アウトライナー(Dynalist)を実際に使ってみて、本来の文章を整理するだけでなく、読書やコーチングなど様々な用途で応用可能なことがわかりました。
この記事では、実際に試してみていけると思った、現時点での文章以外のアウトライナー活用法について紹介します。
1.読書
まずアウトライナーで劇的に便利になったのは、読書で本の内容を整理することです。
以前はWeb写経と名付けて、コードエディタのVisualStudioCodeでHTMLファイルを作って、Webページに書き起こしていました。中身となる文章の他に、文書構造をHTMLでコーディングする作業が必要なので非常に面倒でした。
アウトライナーを使うことで、コーディングが必要なくなり、内容を整理することに集中できるようになったため、メチャクチャ効率が上がりました。
Web写経では、liタグで階層化していましたが、アウトライナーではTABキー一発で階層を下げたり、ドラッグ&ドロップで位置を変えられるのが非常に楽になり、かつ今までの苦労はなんだったのか…というくらい楽しくなりました。
下のスクリーンショットは、現在読んでいる「決定版コーチング」をまとめた一部です。図も貼り付けられます。
また、見出しを装飾したり色を付けたりとか体裁を整えたい場合は、エクスポートでHTMLファイルを生成できるので、テキストエディタで読み込んでマクロで成形するようなことも可能です。これはまだ実験中なので、できるようになったらまた紹介する予定です。
2.コーチング(対人・セルフ)
先日友人の協力を得て、アウトライナーを使ったコーチングを実際にやってみましたが、充分実用可能だと感じました。
流れと内容を整理するのがすごく楽(またかと思うけど大事)で、折り畳むことで全体的な流れも掴みやすいので、工夫次第でかなり便利に使えそうです。
コーチングには守秘義務があり、通常内容を公開することはありませんが、今回はクライアントの友人に許可を頂いているので内容を公開します。
折りたたむと下のようになり、テーマと宿題がすぐに確認できます。
この方法の最大のメリットは、こちらがクライアントに適宜確認を取りながら内容をまとめることで、クライアントはメモを取る必要がなくなり、話すことに集中できることです。また、コーチングを行う側もこのアウトラインを書いておけば、ノートに記録する手間をなくすことが可能だと思いました。
応用としては、流れに沿ってテンプレートを作っておけば初学者でも割と楽にコーチングができるようになりそうなのと、テンプレートがあれば対人だけでなくセルフコーチングも可能だと考えています。こちらは時間があるときに、テンプレートを作って公開できたらと思います。
3.ブレインストーミングor会議
こちらは先日クライアントの方からご依頼があり、ご承諾頂いた上でアウトライナーを使ってブレインストーミングを行いました。
クライアントのお話を伺いながら、アウトライナーにまとめていく流れで行いましたが、全体をまとめて眺められるのが良かったようで手応えがありました。
これは本番のセッションなので内容を公開することはできませんが、アウトライナーで整理するとブレストもかなり楽(やっぱり大事)にできると思いました。
4.講義のノート
近年、放送大学の講義を録画してちょくちょく観ていますが、ソファでテレビを観るリラックススタイルなので、新しい概念が出てくると眠くなってしまい、何らかの形で寝落ち対策をしたいと思っていました。
そこで手を動かすことを思いつくわけですが、紙のノートを取るのは面倒だけど、Webページにまとめるのはもっと無理なので困っていた矢先、余っているノートPCでDynalistを立ち上げてノートを取ればいいんじゃないかと閃きました。
ノートPCはストレージが32GBしかありませんが、アウトライナーはWeb版ならクラウドに保存されるため容量を気にする必要もないので完璧です。
4月になったので既に番組が始まっていますが、これで安心して講義を受けられます。
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