今日は書くことが思い浮かばないので、近いうちに書こうと思っているコミュ症改善のための処方箋的な記事の草稿を、順番や流れは気にせずに思いつくまま雑多に書いていきたいと思います。
コミュニケーションの3要素
多くの方が「コミュニケーション力=話す能力」だと考えていると思いますが、実際には通常大卒以上の学歴をお持ちで社会人として働いている場合、話す訓練はゼミの発表や面接対策などで充分に受けていると言えます。ではなぜコミュニケーションに自信がなかったり、人付き合いがうまくいかなかったりするのでしょうか?
これは学術的なものではなく、私の経験則なのでエビデンスはありませんが、コミュニケーションには下の3つの要素があると考えています。
- 話す
- 聞く
- 受け答え(聞く+話す)
1番目の話すことに関しては前述の通り、ほとんどの場合充分な訓練を受けているため問題ないはずです。
ただし2番目の聞くこと、3番目の受け答えについては、普段意識することが少ないのではないでしょうか。私はここにコミュニケーションの落とし穴があると考えています。
この記事では、聞くスキルについて簡単に説明し、コミュニケーションを改善する処方箋として紹介します。
聞くスキル:傾聴+質問+反映
話を聞くスキルに関しては、ただ話を聞くだけでなく、しぐさや間のとり方などで相手の考えや気持ちを理解する「傾聴」と呼ばれるスキルが重要です。傾聴では、相手の話に分析や判断を加えないでそのまま受け入れるのがポイントです。
また、こちらから相手について尋ねる「質問」のスキルもあるとさらに活発なやり取りになるでしょう。質問は拡大質問といって、はいといいえで答えられない、つまり答えが限定されていない質問を行いますが、これをオープンクエスチョンとも言います。
さらに相手の話した内容や、表情などから受け取った感情を鏡のように相手に返す「反映」があると、相手は話を聞いてもらっている感覚が強くなります。
「傾聴」「質問」「反映」の3点セットで身につけると、普段のコミュニケーションで困ることは少なくなるでしょう。傾聴しながら質問をすることで、相手を立てつつ受け答えの主導権を握ることができます。
話を聞くと信頼関係を築ける
私はクライアントからお話を伺ってどうしたいか、どうありたいかを明確にして、行動に移すお手伝いを行う、いわゆる「コーチング」を仕事として今年の4月で15年目になりますが、話を聞くプロである私でも人に自分の話を聞いてもらえるのはとても嬉しいです。
コーチングを行っていく中で気づいたのは、自分のことを話したい、聞いてほしいという思いは、いくら訓練しても消すことができない強いもので、プライベートでは自分のことを喋りまくっています。
分析や判断を加えずに人の話を聞くことは、相手の思いを受け止める行為であり、話を聞いてくれる人には知らず知らずのうちに信頼を寄せているものです。例えばあなたの趣味や推しの話を興味深く聞いてくれる人がいたら、どう感じますか?たとえ好きになるまではいかなくても、悪い人ではないと思うのではないでしょうか。
コーチングでは信頼関係を築いてクライアントに自己開示して頂くことが重要ですが、実はコーチングで「真剣に話を聞く」というプロセスそのものが、構造的に信頼関係を築くプロセスとして機能する側面もあります。
このように人の話を聞くことによって、信じられないほど簡単に信頼関係を築くことができます。
まとめ:コミュ力を鍛えるにはコーチングがオススメ
コミュニケーション力には「話す」スキルの他に、「聞く」スキルが重要であることを説明しました。
また、「傾聴」「質問」「反映」などの聞くスキルを鍛えることによって、受け答えの主導権を握り、さらには信頼関係を築くことができるようになります。
このような聞くスキルを身につけるためには、コーチングにほとんどすべての要素が含まれるため、コーチングを実践練習するのがオススメです。ちなみにコーチングでは下の図のようなことを行います。
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