話を核心に戻す「中断」のやり方

コーチング
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今回は「中断」についてご紹介します。

信じられないかも知れませんが、コーチングの途中で相手の話をあえて中断することがあります。しかしながら、人の話をさえぎることはあまり良くないことに思えますよね。

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それでは、どんな場合に中断するのでしょうか。相手の話を集中して聴けている場合、つまり傾聴がきちんとできている場合で、相手が話しすぎている、核心を話していないと感じたときは中断しても構いません。

そうは言っても、人の話を中断するには抵抗があると思います。特にコーチングでは傾聴することが基本中の基本ですよね。

経験からお話すると、コーチングのワークショップや勉強会で、この中断をする練習を何度かして感想を聴いてみましたが「ほとんど気にならない」ということです。

自分がクライアント役の場合も特に気になることはありませんでした。ですから、話しすぎている、核心から離れていると感じた場合は積極的に中断しても問題ありません。

それでも気になるでしょうから、前置きとして「状況をただお話されても前に進まないので、話を一旦切って良いですか?」とか「核心から離れてきている感じがしますので、一度仕切り直しましょうか」などと言うと納得してもらえると思います。

また、中断するだけでは話が止まってしまいますから、核心に迫る質問のフレーズ「どう~?」と組み合わせて使います。

具体的な例

相手:プロジェクトの立ち上げに関わっているんですけど、最近どうもやる気が出ないんですよね。
自分:やる気がでないんですね。どんな感じですか?
相手:色々やろうとは思っているんですけど、つい先延ばしにしています。
自分:先延ばしになっているんですね。
相手:はい。他の仕事と並行していたり、雑務が多かったりで自分なりに頑張ってはいるんですけどどうもやる気が…
自分:ちょっとすみません。ぐるぐる回っているようなので、一旦切りますね。本当はどうしたいですか?
相手:やっぱり、やる気を持ってプロジェクトを進めたいです。
自分:やる気を持って進めたいんですね。それでは、やる気があるときはどうしていましたか?
相手:そうですね…

このように中断してから「どう~?」と質問すると、話を核心に戻すことができます。経験上、例のように中断した後「本当はどうしたいですか?」と質問をすると、話の核心に戻る場合が多いので参考になさってください。

 

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