AIで人物画像の切り抜きができるサービス「remove.bg」をご存知でしょうか?このサイトを利用すると、5秒で簡単に背景を除去した人物画像を切り抜くことができます。
ところで、私は今年ちょうど運転免許の更新だったので、このサービスを利用して写真を作成してみました。作った写真で申請した結果、金銭負担ゼロで無事に更新することができたので、この記事で方法と手順を紹介します。
1.写真を撮る
まずは、元になる写真を撮ります。私は下のデジカメで撮りました。
可能であれば写真の上手な友人や家族、パートナーに撮ってもらいましょう。また、私のように自分でサクッとやりたい人や、ぼっちの人はセルフタイマーで撮りましょう。
注意点として、切り抜きがうまくいかない場合があるので、あらかじめ2~3枚いい感じの写真を撮っておくことをオススメします。
さっさと済ませたかったので、デスクのモニターの上にデジカメを設置して、かなり雑に撮りました。セーターの下からTシャツがはみ出しています。
2.「remove.bg」で背景を切り抜く
写真を撮ったら、「remove.bg」にアクセスして、写真を切り抜きます。
アクセスしたら、”Select a photo”ボタンをクリックして、写真を選択します。
5秒後に処理が終わって切り抜いた写真が出力されるので、”Download”をクリックして保存します。下の右側の画像が出力結果で、よく見ると椅子が切り抜かれていませんが、今回は必要のない範囲だったのでこちらを採用しました。
3.青い背景を合成して、申請用サイズに切り取り
写真の背景を切り抜いたら、青い背景を合成して本物っぽくします。レイヤーやオブジェクトの重ね合わせが使えるドローソフトのIllustratorやInkscapeなどを使うと良いでしょう。ちなみにペイントではできませんでした。
まずは青色をゲットするために、住んでいる神奈川県のサイトにアクセスしました。
サイズもタテ:3センチメートル・ヨコ:2.4センチメートルと記載されています。適正サイズの写真に使われている背景の青色をスクリーンショットで保存します。
今回はフリーの画像編集ソフト「Inkscape」で保存した画像を開き、スポイトで色を取得しました。取得した色のカラーコードとRGB(赤緑青)値は以下のとおりです。
青色のカラーコードとRGB値
- カラーコード:#6299FE
- RGB値:(98,153,254)
青色を取得できたら、適当に長方形を描いて取得した色で塗りつぶし、オブジェクトを最背面にします。そこに背景を切り抜いた画像をインポートして重ね合わせます。
縦横比が2.4:3になるように、180×225pxで位置合わせを行いつつ切り取って保存します。私は適当に切り取って横幅が狭いのに気づかず申請してしまったので、作り直した正しい例が下の画像です。
これで写真のデータは完成です。
4.印刷&カット
私の場合は自宅にプリンタとフォトプリント用紙(はがき)があったので、自力で印刷してカッターで切りました。切り取った残骸が下の写真です。
なんだかアートのようになっていますが、一度目の印刷で解像度を間違えてドットが見えてしまい、同じ用紙で印刷し直したからです。生きていた左端の上下2枚を切り取りました。
また、何年も使っていないプリンタで無理矢理印刷してしまったので、インクが薄かったらしくゾンビのように顔が青ざめた感じになってしまいました。コンビニプリントが200円でできるようなので、素直に利用しておけば良かったような気がします。
5.申請&受け取り
翌日切り取った写真を持って、最寄りの警察署へ行って更新の申請を行いました。
ゾンビ顔が気になったらしく、というか経年で退色しているように見えたようで、受付の方に写真を撮影した時期を聞かれましたが「昨日です」と正直にお答えしました。また、前述の通りファイルに保存する際に寸法を間違えたので、横幅が2mmほど短いことを指摘されましたが、問題があれば連絡を頂けるそうなので、そのままお願いしました。
先日申請してから1ヶ月経って、特に連絡もなく受け取り日が来たので、受け取った免許が下の写真です。
写真のサイズを測ったところ2.4mm×3mmになっているので、引き伸ばしてくださったようです。ありがとうございます。やっぱり顔色悪い…。
まとめ
背景透過で切り抜きができるremove.bgを利用して、経費ゼロで運転免許の写真を作成し、申請して無事に免許を受け取ることができました。
remove.bgは無料で使えるのが素晴らしいですね。また、神奈川県のサイトに青色の画像があったのも良かったです。反省点はインクの確認をせずに印刷し、面倒だったのでそのまま申請したことです。次回は5年後ですが、コンビニプリントを利用したいと思いますが、それまでremove.bgが消えないことを祈っています。
経費ゼロとはいうものの、正直コストを考えると時間が掛かっていて、それほど得をしているわけではないので強くはオススメしません。そんなわけで、プロセスを楽しめる方はぜひ挑戦して頂ければと思います。
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