自分を止める「サボタージュ」の対処法

コーチング
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今回は「サボタージュ」についてです。「サボる」の語源の言葉ですが、元々はフランス語で、サボタージュ(Sabotage)は労働上の「破壊活動」「妨害活動」といった意味です。

コーチングでのサボタージュは、タイトルにあるように自分を止めるような制限的な思考や感情のことを差します。

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サボタージュの例

・どうせダメだ
・できっこない
・やるだけ無駄
・今度やればいい

誰でもひとつくらいは思い当たるところがあるのではないでしょうか。
そこでサボタージュが出てきたときに、どうしたら良いかを下に示します。

サボタージュが出てきたら

1.見える化

まずは、「見える化」で、サボタージュがどういったものかを明らかにします。
見えてくれば、対処の仕方がわかってきます。
「想いを深める」の記事で紹介した要領で、視覚・聴覚・体感覚の要素で分け、どう明らかにするか挙げていきます。

姿・形(視覚):イメージや色、明るさなど、見えてくるもの

・どんな姿ですか?
・形や色は?

声・音(聴覚):声の質や音など、聞こえてくるもの

・どんな声ですか?
・何を言っていますか?

感触(体感覚):硬さや重さ、温度など、触れてみてわかるもの

・どんな感触ですか?
・重さや硬さは?

2.名前を付ける

次に名前を付けて、さらにわかりやすくします。
・名前を付けるとしたら何ですか?

3.対処する

ここから、サボタージュについて対処していきます。

価値観や最高の瞬間に焦点を当てる

価値観やうまくいっていることに焦点が当たっている場合は、その光に隠れるようにサボタージュは現れません。サボタージュが現れたと思ったら、見える化を飛ばして、すぐにこちらに舵を切ることもひとつの手です。

見ないようにする、脇に置く

見ないようにするという手もあります。「サボタージュが現れたら脇に置く」といった仕組みを作ると、気にしないようにできます。

向き合って、対処する

サボタージュと正面から向き合って、対処します。じっくりとサボタージュの正体を見極めて、どうしたいかを聴いていきます。

具体例で見てみましょう。この場合は、相手がサボタージュについて知っているという前提です。

4.仕組み化

対処が決まったら、仕組みを作って次サボタージュが出てきたときに備えておきます。

具体的な例

相手:近ごろ、人に連絡をするのが億劫なんですよね。
自分:どんな感じですか?
相手:やった方がいいのはわかっているんですけど、立ち止まってしまう感じです。
自分:立ち止まってしまうんですね。これはサボタージュかも知れませんから見ていきますか?
相手:そうかも知れません。お願いします。
自分:それでは、これが出てきた時に姿形のイメージはありますか?
相手:う~ん、黒いずるそうな感じですね。
自分:黒くてずるそうなんですね。何か言っていますか?
相手:そうですね…連絡してももう遅い、やってもムダと言っている気がします。
自分:もう遅い、やってもムダと言っているんですね。他に感触はありますか?
相手:ドロドロとした感じがしますね。
自分:さっき仰ったのと合わせると、黒くてずるそうで、ドロドロしているんですね。
相手:本当にそんな感じです。
自分:それで「もう遅い、やってもムダ」と言っているんですね。
相手:言ってますね。
自分:これに名前を付けるとしたらどんな名前ですか?
相手:そうですね…黒くてドロドロしているから「黒ドロ」です。
自分:「黒ドロ」ですね。「黒ドロ」をどうしたいですか?
相手:イヤな感じなので、丸めて投げ捨てたいです。
自分:投げ捨てたいんですね。今やって頂けますか?
相手:わかりました。えいっ!
自分:どうなりましたか?
相手:遠くまで飛んで見えなくなりました。なんかスッキリしました。
自分:スッキリしたんですね。今の気持ちで連絡についてどう思いますか?
相手:そうですね。とりあえず連絡だけはしようと思います。
自分:わかりました。提案なんですが、今後「黒ドロ」が出たら丸めて投げる、ということをやって頂きたいんですが、どうですか?
相手:それいいですね!やってみます。

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上の例では「向き合って対処する」という方法でサボタージュを扱い、仕組みとして今度出てきた場合に「丸めて投げる」ことを提案しています。このように、サボタージュが出てきた場合にしっかり対処することによって前に進むことができます。

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